学校名
中野区立明和中学校
授業者
金子 遥
単元名
日本の諸地域:中国・四国地方
事例タイトル
コラボノートEXを活用した単元を見通した学習の実現
学習の目標・ねらい
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(1)学習課題 中国・四国地方の交通網・通信網は、生活や産業にどう影響しているか?
(2)ねらい 中国・四国地方は、古くは瀬戸内海を活用した海上交通、近年では中国自動車道や山陽新幹線、本州四国連絡橋の整備に伴い交通網が発展してきている。そこで、「中国・四国地方の交通網・通信網は、生活や産業にどう影響しているか?」を学習課題に設定し、県外からの観光客の増加を実現する一方で、進学や就職のために近畿地方などの都市部へ転出するし過疎化が進行するという課題を抱えていることを捉えられるようにする。
単元の学習の概要
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単元の導入で、先に教科書のページを指定し、単元の概要をつかませる。さらに、単元の範囲にある教科書の小見出しを挙げ(今回は計13)、自然環境・交通網・工業・農業など、学習する見通しを持たせる。その後、学習課題を示し、交通網・通信網への影響という視点から、小見出しを関係付けて、見通しを立てる。その後、1~5時間の学習を進める中で、小見出しを関連付けた見通しを基に、キーワードを毎授業の最後にまとめ、単元のまとめに活用できるようにした。
コラボノートEX活用のポイント
- キーワードを毎授業まとめさせ、単元のまとめに活用できるようにした。
- 単元の導入で作成した見通しを見返し、毎授業で見通しが反映されたものになるように、コラボノートにまとめさせることで、単元末のまとめを意識した学習に組織した。
コラボノートEXの画面
「単元の見通しのテンプレート」
「単元の見通し①」
「単元の見通し②」
「単元の学習で出てきたキーワードをまとめ、関連させる活動①」
「単元の学習で出てきたキーワードをまとめ、関連させる活動②」
「単元のまとめのテンプレート」
子どもたちの反応と感想
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※子どもたちは、学習する前の予想と学習した後の解答を比較し、「学習前の予想と学習後の解答は一致していましたか?」という問いに対して、「A:一致していたB:一致していた所とそうでない所があるC:異なっていたD:予想を書けなかったので、分からない。」の視点で書いている。
- 学習前と学習後では交通網が発展すると移動手段が楽になったり、観光客がきやすくなるから観光業が伸びたりするという点ではあっていたが、移動手段が楽になることは貨物船での輸入や輸出がしやすくなることや、農業の作物を遠くまで運びやすくなることにもつながっているということが気づかなかったからBだと思った。
- 予想と同じく本州につながる交通網で生活や農業が豊かになっていたが、やはり大都市に若い人が移動していってしまい、過疎化が起こっていた。ここまでは予想と同じだったが、過疎化した、で終わっていなく通信網を整備して観光客を呼び込んだりICTの企業を誘致したりなど、いろいろ努力をしていた。なので、大方は合っていたがしっかり対策に取り組んでいたのでBだと思った。
- 中国・四国地方の交通網の発達は、移動や輸送が便利になるので生活と産業に良い影響を与えていたが、逆に悪い影響(デメリット)も与えていることがわかった。例えば、陸上交通網の整備によって本州と中国・四国の行き来が楽になったが、それによって都市へ人が流出したり、地方都市の消費が落ち込んだりというデメリットがあることが分かった。予想では、交通網の発達による影響は、良い影響しかないと考えていて、一部予想が外れたことになるので私はBを選んだ。
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