学校名
蒲郡市立塩津小学校
研修実施者氏名
原野仁志
事例タイトル
情報モラル現職研修(職員研修)
研修のねらい
GIGAタブレットの導入に伴い、情報モラル教育の必要性は高まっているが、それをどのように進めていけばよいのか、多くの教員が悩むところである。本研修では、子どもがSNSやネットのトラブルに対し、主体的に考えることができる授業づくりを目指し、そのヒントとなるような研修を行いたいと考えた。そのための手立てとして、コラボノートの交流学習機能を用いて、SNSやネットのやりとりについて具体的な事例をとりあげ、教員同士で意見交換を行った。
コラボノートEX活用のポイント
- SNSやネットのトラブルは、自他の価値観や考え方の違いに気づくことができないことが大きな要因となっている。
- 自分がやられて嫌なことは、人と違うかもしれない。このことを肌で感じることができるように、5種類のカードの中から、自分がネットに公開されたら一番困る写真を選び、同じグループの人と比べてみて、自他の価値観の違いについて気づかせようとした。
- 実施にあたっては、事前にカードと吹き出しを配置したノートを作成した。
- 参加者が行う作業は、選んだカードをマウス操作で吹き出しに移動させるだけである。また、同時に作業を行うことができるので、短い時間で中身の濃い意見交流を行うことができた。
- SNSの普及に伴い、自分で撮った写真を手軽に公開できるようになった。
- 良かれと思って公開した写真が、思わぬトラブルの引き金になることがある。そのことに気づかせるために、様々なシチュエーションで撮影された写真について、公開する際に留意すべき点について意見交換を行った。
- 実施にあたっては、5つの枠に写真を配置し、それぞれに付箋でコメントを寄せることができるようなスペースを確保したノートを作成した。
- 参加者は思いついた留意点について、どんどん付箋を貼ってコメントしていく。
- 複数の人間で指摘し合うことで、様々な気づきが出てきた。
研修に参加した教員の反応と感想
- コラボノートを使うと、子ども同士が意見を交わし合いやすい。
- 今回の研修で活用方法を示していただいたので、参考にして活用していきたい。
- それぞれの考えを楽しく伝えられて、授業でのコラボノートの使い方がよく分かった。
- 自分以外の人やグループの考えをすぐに共有できるのが良い。
- いろいろな子どもたちの意見を、すぐに全体で共有できるのが良い。
【コラボノートEXの画面】
自分と人が「イヤだな」と感じることを一目で比べることができる。
写真をネットで公開することについて、みんなで意見を寄せ合う。
【研修でのコラボノートEX活用の様子】
出典:一般財団法人LINEみらい財団
「楽しいコミュニケーション」を考えよう!『写真編』
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