2019年度コラボミュージアムCity作品づくりコンテスト開催に際しましては、たくさんのご応募をありがとうございました。審査の結果、以下の作品が入賞となりましたので、ここに発表いたします。
受賞作品
最優秀賞
- 愛知県 岡崎市立六ツ美北部小学校(イラク・アルキヤム小学校と交流)
優秀賞(応募順)
- 香川県 まんのう町立高篠小学校
- 東京都 渋谷区立上原小学校
- 京都府 京都市立桃陽総合支援学校
特別賞(応募順)
- 千葉県 柏市立手賀中学校
- 徳島県 鳴門市立撫養小学校
- 東京都 渋谷区立代々木山谷小学校
- 東京都 渋谷区立上原小学校
- 東京都 渋谷区立長谷戸小学校
おめでとうございました。
審査委員長 総評
審査委員長
甲南女子大学 村川 雅弘 教授
小学校では国語科や総合的な学習の時間、社会科が各8つと多く取り組まれ、特別活動や体育科、家庭科、道徳も複数あった。中学校は5つと少なかったが、国語や総合的な学習の時間、社会科、理科等で取り組まれていた。多様な教科や領域等での活用されており、コラボノートの守備範囲の広さが改めて確認された。
最優秀賞の「「自然と共にかがやく ぼく・わたしたちの未来」~イラク・アルキヤム小学校と協働学習を通して~」は、イラクとの継続的な国際交流の成果をまとめてある。学習展開が多様かつダイナミックで交流の様子がよくわかる。作品の質も高く素晴らしい博物館になっている。昨年度は台北の小学校との協働学習で優秀賞を得たが、今回は最優秀賞に輝いた。優秀賞の「こくぼくんのわくわく学校たんけん!~動画の活用による自主的・対話的な学び~」もコラボノートのよさが存分に引き出された取り組みである。昨年度も「“こくぼくん”とみんなの観察日記」で優秀賞を獲得している。動画が見られなかったのが残念である。同じく優秀賞の「筆者のものの見方をとらえ、自分の考えをまとめよう 「『鳥獣戯画』を読む」はテーマ設定には新しさはないが、授業展開に工夫があり鑑賞の表現力を高める手立てが丁寧である。同じく優秀賞の「学級日誌による遠隔地からの学級指導(学級経営)」は、長期の出張中であっても離れた児童とコラボノートを通してやり取りすることで、互いの不安を解消したICT利活用の好例である。
審査員から高い評価を得た作品は、いずれも取り組み自体が教育的に意義深いものであり、実践が緻密である。その上でコラボノートが上手く活かされている。実践のよさをコラボノートがさらに引き立てている。最優秀賞及び優秀賞の多くは常連である。継続して活用することでコラボノートの諸機能を生かした活用、博物館の見せ方の工夫に拍車がかかっている。一方で、学習中の子ども同士のやり取りの記録をそのまま掲載しただけの作品も少なからず見受けられた。この数年の授業実践や作品を踏まえて、コラボノートの機能をうまく活用するための授業展開のポイントや博物館づくりのノウハウを提供できればと考えている。
過去の作品
- 第一回 「協働」実践コンテスト 受賞作品
- 第二回 「協働」実践コンテスト 受賞作品
- 第三回 「協働」実践コンテスト 受賞作品
- 第四回 コラボ実践コンテスト 受賞作品
- 第五回 コラボ実践コンテスト 受賞作品
- 第六回 コラボ実践コンテスト 受賞作品
- 2017年度 コラボミュージアムCity作品づくりコンテスト 受賞作品
- 2018年度 コラボミュージアムCity作品づくりコンテスト 受賞作品
コラボミュージアムCity作品づくりコンテストとは
目的とねらい
子どもたちの素晴らしい学びの成果を広くアピールしたい。
「コラボミュージアムCity」は全国の子どもたちが取り組んだ学びの成果を公開する場です。
このコンテストは、協働学習ソフトウェア(コラボノート)を活用した子どもたちの実際の取り組みや成果および支援のあり方を広く募り、受賞作品は全国に向けて発信することで、子どもたちの学びあいや学校間による協働学習の授業づくりのヒントにしてもらう先生主体のコンテストです。