学校名

鳥取県琴浦町立八橋小学校

授業者

谷田 健司

単元名

これがわたしのお気に入り

学習の目標・ねらい

  • 自分の考えとそれを支える理由や事例との関係を明確にして、書き表し方を工夫することができる。

単元の学習の概要

  • 導入 学習の見通しをもつ。
    これまでの学習(「食べ物のひみつを教えます」「たから島のぼうけん」)の学習の流れを想起させながら、学習の見通しをもたせる。
    コラボノートを使い、学習の流れの確認と教科書の作品例を貼り付け、児童がいつでも自由に参照できるようにする。

    1. 作品をえらび、くわしく書き出そう
      3年生の学習(図工や習字の作品やリコーダー演奏やなわとびの活動など)の中から、ふり返り、友達に紹介したい内容を選ぶ。
      ※事前の準備として、作品や活動を写真や動画で記録を残すようにしておくとよい。
       教科書の児童の書き出し例を参考に、ノートにKJ法でメモする。
      メモの内容
      ・気をつけたことや工夫したこと、がんばったこと
      ・自分や周りの人の感想
      メモするときは、できるだけ多くの情報を思い起こして書き込むように声かけをする。
      書き出したメモは、写真に撮ってコラボノートに貼り付ける。ノートを友達と見せ合いながら、もっと知りたいところや興味のある部分を話し合うようにする。
    2. 組み立てをたしかめよう
      教科書の紹介する文章例や組み立てメモをノートに書く。
      作った組み立てメモは、写真を撮ってコラボノートに貼り付ける。
      自分と友達の書いた組み立てメモを自由に見比べさせたり、困っている児童は、参考にさせたり、早くできた児童に聞いたりするように促す。
    3. 紹介する文章を書こう
      組み立てメモをもとにして、紹介したい文章をコラボノートに入力する。
      教師は、児童の進捗状況を確認し、支援を行う。
    4. 発表会をして、感想を伝え合おう
      コラボノートに書いた紹介文の絵や写真を見せながら、発表会を行う。
      友達の発表を聞き、文章のよいところや分かりやすいところを伝え合う。

コラボノートEX活用のポイント

    本実践におけるコラボノートの活用として、次の2点を意識した。

  • 文章構成を考える段階で、手書きのノートの画像をコラボノートへ貼り付けて、全体で共有する。
  • 紹介文を作成、遂行する段階で、コラボノートへ入力と編集作業を行う。
    こうすることで、児童は、自身の学習過程をコラボノートで共有し、対話や教師のサポートを通じて、アイディアの適切な関係性を考えて文章に書く力を向上させることを目指した。

コラボノートEXの画面

事例ページA

 

事例ページB

 

子どもたちの反応と感想

    学習後の児童のふり返りで、「ノートにまとめる方法が簡単だった。」「友達の意見を見るとやり方がわかる。」という意見が多く聞かれた。

  • 3年生段階では、キーボードの入力の不慣れなことから、思考の整理をすると同時にキーボードで文字を探す作業することが難しいと感じる児童にとって、コラボノートと手書きノートの組み合わせは、有効だと言える。
  • 児童の自己評価や向上心が促進され、学習に対する意欲が高まった。特に、前回の学習経験や学習の見通しや筋道が分かることで、学習の進捗がスムーズになった。
  • コラボノートで、毎時間の学習の成果を共有環境により、児童同士の協力が増加し、他者の作品を見ながら学ぶことが容易になった。

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